みなとまち読書クラブ

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2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

5「婚活マエストロ」 宮島未奈(著)

出会った2人がはじめて過ごす5分間の計測にタイマーではなくストップウォッチを使うのは鏡原さんの祈りーそんな一文を読んだとき、書店の中で声を立てて笑いそうになるのを抑えた。婚活マエストロ(女性であるため正確にはマエストラ)の異名をとり、数々…

4ある一夜の港の物語「フライデイ・チャイナタウン」荒木とよひさ(詞)海老名泰葉(作曲)

その初めて聞く歌詞は令和のものとは思われなかったが高揚感があった。断片的に聞き取った単語から検索し風変わりなタイトルを知った。言うなれば、これは日本が最も華やかだった時代の熱を圧縮保存している。 日本の歌謡界の絶頂を1975年~85年とする…

③恋と旅と気まぐれと「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」山田洋二監督 渥美清主演

この映画は喜劇なのか、悲劇なのかと問われどうにも答えられなかったことがある。七重八重(ななえやえ)花は咲けども、48作を通じて主人公の恋は遂に実らない。しかし、山田洋二監督の人を慈しむ視点は通底しており喜劇であると私は見たい。 その旅語りが…

①何かに挑む者が持つ佇まい「成瀬は天下を取りに行く」宮島未奈

表紙カバーの女子が天下を取りに行く成瀬なのだろう。「哄(わら)う合戦屋」を想起させる佇まい。その引き締まった表情は現代日本の女子高生というより風雲急を告げる戦場を見据え妙策を練る軍師に見える。外見が全てではないはずだが、明らかに只者ではな…